神式の告別式で欠かせない玉串奉奠とは?
玉串奉奠とは儀式のひとつであり神式の告別式でおこなわれます。
仏式でいう焼香にあたり、玉串に思いを刻み神に掲げるのです。
玉串は神式の世界で神と人を結ぶ重要な意味があり、米や野菜にならぶ供え物といえます。
玉串は榊(さかき)などの樹木に紙垂(しで)という麻を下げたもので、参列者は儀式の際に祭壇へ納めます。
玉串奉奠は告別式以外にも度々みられ、七五三や地鎮祭、祈祷など神式の儀式でなくてはならないものです。
告別式は宗教により様々な作法があるため、それぞれの儀式について理解しておかなくてはなりません。
参列するとき気をつけること
会場での私話や大声での会話はマナー違反です。
会場へ遅刻するなど配慮に欠けた行動も失礼にあたるため控えなければなりません。
失意の底にある遺族には十分な心配りと思いやりの気持ちが大切です。
参列時に必要な持ち物
参列する際、どのような持ち物が必要なのでしょうか?
急な訃報に慌てることのないよう事前に確認しておくことが大切です。
以下でまとめましたので参考にして下さい。
数珠
焼香の時に必要なものです。
元々は念仏の回数を数えるための仏具でした。
数珠は宗派により異なりますが、迷うときは全ての宗派で使える略式数珠の選択をおすすめします。
香典
故人の霊前に供える金品で、お花や線香のかわりに贈与します。
お通夜に参列しない場合は葬儀で持参することが一般的です。
袱紗(ふくさ)
香典は袱紗で包んで鞄に入れることが礼式です。
袱紗には長方形のものや布製がありますが、黒や濃紺など落ち着いた色を持参します。
ハンカチ
白か黒のハンカチがふさわしいとされています。
装飾のないデザインを選んで素材は綿など涙や汗を吸水するタイプがマナーといえます。
やむをえない理由で欠席する場合は
体調不良などの理由でやむをえず欠席する場合は、早めに連絡して事情を伝えます。
その際は、電話などで前日までに連絡することがマナーです。
結婚式などの慶事と日程が重なった場合は、葬儀・告別式を優先しますが、もしも欠席する場合は、お通夜に参列する、弔電を送るなど弔意を表すことが重要です。
まとめ
今回は告別式の意味や流れ、持ち物、気をつける点などをご紹介しました。
記事の内容をまとめると以下の通りです。
- 告別式は故人の冥福を祈る参列者のための最期の別れを惜しむ社会的儀式
- 「ご僧侶の読経」「引導」などが葬儀で、「焼香」「出棺」「火葬」「精進落とし」が告別式
- 遺族へはお悔やみの言葉を手短に述べ、忌み言葉や遅刻など失礼な行動は避ける
- 葬儀・告別式を欠席するときは早めに連絡して弔電や弔問で弔意を表す