初七日とは?初七日法要の準備手順や費用、法事の流れを解説

初七日とは?初七日法要の準備手順や費用、法事の流れを解説

初七日法要の費用は?お布施や食事代に必要な相場金額はどれぐらい? 

法事では、式場の使用料や僧侶へのお布施、精進落としの食事代、お香典返しの引物代などが必要となります。

一般的に必要となる費用は次のとおりです。

初七日法要の施設使用料:10,000~30,000円程度

料金設定は施設によって異なるため、必要な施設の金額をご確認ください。

施設によっては、祭壇や備品の使用料が生じる場合もあります。

なお、斎場や寺院、納骨施設などを予約して法要と精進落としを行う場合、法要施設と飲食を行う会食室との2部屋の使用料が必要な場合もあります。

また、地域の町内会館などは利用料としては安価ですが、葬儀社などへ法要を委託する場合、人件費や祭壇などの備品代が必要となるため、かえって割高になる場合もあります。

また、ホテルは斎場や寺院よりも割高となるケースが一般的です。

リーズナブルに法事を営むには、施設の使用料のみならず、人件費や備品代も加味して、あらかじめ見積取得を行って比較検討することが最良です。

初七日法要のお布施の相場:30,000~50,000円程度

初七日法要のお布施は、次の3種類をそれぞれ白い無地の封筒に入れて、表書きと名前を書いて包みます。

  • 御布施:30,000円程度
  • 御車代:5,000~10,000円程度
  • 御膳料:5,000~10,000円程度(精進落としを召し上がらない場合)

お葬式と法事を同時に営む場合、お布施はお葬式のお布施に上乗せして包んでも構いませんが、初七日法要として別途用意した方がマナーとしては好ましいといえます。

また、遠方の菩提寺に来ていただく場合は、充分な旅費や宿泊費を包むようにします。

初七日法要のお花代や供物代:10,000~20,000円程度

一般的に初七日法要では、お花と、フルーツやお菓子などの供物が必要です。

施設によっては、これらを持参する場合と、費用を負担する場合の2通りがあります。

  • お花:5,000~10,000円程度
  • 供物が5,000~10,000円

金額は合計で10,000~20,000円程度。

品物によっては、これ以上の価格になる場合もあります。

なお、お花は弔事用のアレンジメント、果物はグレープフルーツやリンゴや旬の果物で、篭盛りもあります。

お菓子は和菓子が一般的ですが、自分で調達する場合はそれぞれ専門店での購入をお勧めします。

いずれも弔事用として用意してもってくださいね。

精進落としの食事代:1名5,000~10,000円程度

従来の初七日法要では、肉や魚を避け、海藻や野菜を中心とした薄味の精進料理を振る舞うことがマナーでしたが、近年は、お寿司や和食や中華など、料理の種類も豊富になりました。

多くの施設や料理店では、好みや予算に合わせて、様々なコースプランから選べることが一般的です。

参列者の年齢層や好みに合わせて、喜ばれそうなメニューを選択します。

なお、一般的な精進落としの食事代は1名あたり、5,000~10,000円程度。料理のほか、飲み物代も加味して予算設定をしましょう。

初七日法要のお返し物:1名3,000~5,000円程度の返礼品

初七日法要へ参列する際、参列者はお香典を包むことが一般的です。

お香典の相場金額は、親族なら1名10,000円以上、友人・知人なら1名5,000~10,000円程度が基準となります。

そのため、返礼品としては、半返し相応に当たる3,000~5,000円程度の品物を差し上げることが最良です。

なお、お葬式では当日返しによってお香典返しを渡したり、法要のみを営む際にお葬式とは別にお香典をいただいたり、お香典やお香典返しは、人によって様々なケースがあると思います。

通常、お香典返しは、お香典金額の1/3~1/2をお返しするのが礼儀です。

参列者それぞれに対して失礼がないよう、しっかりと金額をチェックし、返礼の不足分は四十九日法要を終えてから、御礼状を添えて、お香典返しとして贈りましょう。

初七日法要のスケジュールとは?お葬式と初七日法要の流れと目安時間

初七日法要はどのようなタイムスケジュールなのでしょう。

あらかじめ流れを踏まえておくと、心構えができて安心ですね。

そこで、お葬式から初七日法要までの時間の目安についてご紹介しますので、参考になさってください。

繰り上げ法要を営む場合のスケジュールの目安

繰り上げ法要を伴うお葬式の場合、おおよそ5時間程度が全体の目安時間となります。

10:00 葬儀・告別式
11:30 火葬
13:30 初七日法要
14:00 精進落とし
15:00 解散。

繰り込み法要を営む場合のスケジュールの目安

繰り込み法要を伴うお葬式の場合、おおよそ4時間程度が全体の目安時間となります。

10:00 葬儀・初七日法要・告別式
11:30 火葬
12:00 精進落とし
14:00 解散

お葬式と別日程で初七日法要を営む場合のスケジュールの目安

初七日法要のみを執り行う場合、3時間程度が全体の目安時間となります。

11:00 初七日法要
12:00 精進落とし
14:00 解散

まとめ

初七日法要は、故人のみならず、参列者にとってもメリットのある行事であるとともに、施主や遺族は礼儀として執り行う必要があることを学びましたね。

なお、初七日法要の準備の手順は、次のとおりです。

  1. 僧侶の手配と日程の決定
  2. 法要案内による参加人数の確認
  3. 法要会場の予約
  4. 精進落としの準備
  5. 挨拶文の作成準備
  6. 持ち物の準備

初七日法要に必要な費用は、次のとおりです。

  • 法要施設の使用料:10,000~30,000円程度
  • お布施:30,000~50,000円程度
  • お花代や供物代:10,000~20,000円程度
  • 精進落とし:1名5,000~10,000円程度
  • 返礼品:1名3,000~5,000程度の品物

また、冠婚葬祭は、親族の思い出に残りやすい行事です。

そこで、参列者の皆さんに喜んでいただけるよう、初七日法要では、精進落としの食事にこだわると、印象深い法要が執り行えます。