法事や法要は何回忌まで行うの?法事は三回忌、法要は三十三回忌までが基本
法事や法要は、いったい何回忌まで行うのが正しいのでしょう?
前述のとおり、法事・法要とは、故人のためのみならず、菩提寺や自分自身、そして親族など参列するすべての人の行事。
大切にしたいのは、後々に続くお付き合いです。
そのため、より良い解決方法は、正しい知識を学んで、特に菩提寺や故人の血縁者の意見に耳を傾けて、相談すること。
ここでは、一般的に行われている法事や法要の事例についてご紹介します。
法事は「三回忌」まで行うことが一般的
親族や故人に親しい人を招いて法要を営む法事は、三回忌まで行うことが一般的です。
つまり、故人が亡くなってから、2年後までは、法事の機会が多くあります。
それでは、次にお葬式からの法事の順番をご紹介します。
- 初七日法要
- 四十九日法要
- お盆法要(初盆法要)
- お彼岸法要
- 一周忌
- 三回忌
この後は、遺族のみで法要を営むことが一般的となっています。
法要は「三十三回忌」まで行うことが基本
故人のための法要は、一般的に「三十三回忌」、または「五十回忌」を最終の年忌にすることが多く、これを「弔い上げ」や「門切り」と呼びます。
弔い上げは、故人の魂が清浄されて、極楽往生できるようになることを意味します。
多くの人は、三十三回忌まで法要を執り行い、檀家やお墓のある家庭は、その後も供養を継続することが一般的です。
なお、近年では、十三回忌を最後とする場合も多々あり、納骨施設などへ遺骨を預けた場合には、申し込み単位も希望の忌日から選べるようになっているケースなどがあります。
なお、最後の法要を終えると、お墓の「墓じまい」を行い、永代供養として合祀を行うのが一般的です。
法事や法要の費用はどのぐらい?お布施の相場費用や食事の費用は?
お布施は気持ちと言われるものの、やはり相場金額は気になりますよね。
ここでは、法事や法要のお布施の費用や、法事の食事の費用について解説します。
僧侶や参列者へ失礼のないよう、しっかりと金額を把握して、法事に必要な費用として抑えておきましょう。
法要のお布施の相場費用
法事・法要のお布施は、次の3種類が必要です。
- 御布施:30,000円程度
- 御車代:5,000円程度
- 御膳料:5,000円程度(食事をしない場合)
お布施は、地域性やお寺の格式やお付き合いの度合いによって、10,000~50,000円と幅広い金額です。
寺院へ直接お布施の金額をご確認いただくことは決して失礼ではありません。
ご迷惑をお掛けしないためには、かえって安心に繋がりますので、遠慮せずに確認いただくことがお勧めです。
また、お車代とお膳料は、それぞれ5,000~10,000円程度が相場です。
遠方の菩提寺へ訪問してもらう場合には、ゆとりのある旅費や宿泊費を負担します。
お車代とお膳料はお布施とは別に、それぞれ袋に入れてお渡しすることが礼儀となりますのでご注意ください。
法事の食事代(お斎)の相場費用やお返し物の費用
法事では、法要の後、感謝の気持ちを込めて、僧侶や参列者へ食事おなる「お斎」を振る舞います。
お斎は、法要を営む斎場やお寺などの施設や、自宅で仕出し料理や仕出し弁当を振る舞うほか、懐石料理店や料亭などを予約して外食を行います。
なお、法事への参列者は通常、このお斎の代金を踏まえて、「御仏前」や「御供物料」、「御香典」などの表書きで、10,000~20,000円のお香典を包んでくれます。
そのため、遺族の立場では、少なくともいただく金額分の料理とお返し物を用意して、失礼がないよう対応する必要があります。
一般的な食事代の費用は、1名5,000~10,000円が相場費用。
そして別途、お返し物を用意します。
まとめ
法事や法要は、今後の皆様の人付き合いに匹敵し、決して故人と遺族のためだけの儀式ではないことが分かりましたね。
また、宗旨宗派への信仰心に関わらず、法事は日本人として習慣として根付いたお付き合いでもあります。
法事と法要に関して、大事なポイントは、次のとおりです。
- 法事では法要の後に食事(お斎)を用意する
- 法事は一般的に初七日法要・四十九日法要・一周忌法要・三回忌法要を行う
- 法事ではお布施とお斎とお返し物の費用が必要
- 法要のお布施の相場は30,000円程度で別途お車代と御膳料が5,000円程度ずつ必要
- 法事のお斎の相場は5,000~10,000円
故人や親族、そして何よりもご自身のため、どうぞ大切な法事の営みにお役立てください。