【直葬を行う際に注意すべきこと】周囲や菩薩寺とのトラブルを避けるために注意すべきことをご紹介!

【直葬を行う際に注意すべきこと】周囲や菩薩寺とのトラブルを避けるために注意すべきことをご紹介!

直葬(ちょくそう)という葬儀方法を知っていますか?

通常行われるお葬式は通夜や告別式を行いますが、それらを行わずに火葬だけで済ませる葬儀形態を直葬と呼びます。

時代の変化によって最近選択されることが増えてきているのが直葬です。

核家族化、宗教離れなどが進んだ点や「盛大にではなく、簡単に見送ってほしい」という故人の要望がある際にもこの直葬は選ばれています。

直葬にはメリットとデメリットの両方があるので、その両方を知った上でそれでもこの方法を選ぶのか決めることが大切です。

注意点などを知ることでいざというときに慌てないですむでしょう。

直葬とは

火葬だけですませる葬儀の形態であり、病院や施設など亡くなった場所から火葬場へ搬送し、通常のお葬式の流れである通夜や告別式の様な儀式は行わない一番シンプルな葬儀形態です。

火葬炉の前で僧侶に読経を依頼する事も可能ですが、省略してしまう場合が多いのが実情となっています。

通常の流れより手順が少ないのが特徴なのですが、遺族の意向によっては、「お線香を焚く」「納棺の時に死装束に着替えさせる」などの宗教的儀式もすることが可能です。

「直葬」という言葉は、葬儀会社の間で使われていた専門用語が一般的にも広まりました。

誤解を招きやすい点は、直葬とはいえ火葬場へ遺体を運ぶまでの安置所は必要となるところです。

日本の法律上は亡くなったとき(死亡診断書に記載)から24時間経過するまで火葬をすることができません。

死亡後安置・納棺を行い、24時間経過を確認したら火葬を行います。

葬儀の形としては、

  • 「一日葬」通夜をせずに集まるのは一度だけで、前日は身内のみでゆっくりお別れができる形
  • 「家族葬」家族や親戚、親しい友人だけで集まり、会葬者の対応に追われずに故人との最後の時間を一緒に過ごせる形
  • 「一般葬」親族以外にも友人、会社の方など、故人と関わりのあった人が訪れる形

とさまざまありますが、「直葬」は葬儀形式の中で最も短時間でかつシンプルに終わるお葬式です。

最近では核家族化に伴って親戚づきあいが減少していること、近所づきあいといった周りとのかかわりも減少していることなどから、親密な身内だけで故人を見送りたいという考え方が増加傾向にあります。

宗教に対する価値観の変化、経済的な理由などからもシンプルに行える直葬が増えている要因です。

直葬のメリットとデメリット

 メリット

(1)葬儀費用が安い

最大のメリットは、一般的な葬儀に比べて経済的な負担が少なくてすむことです。

一般的な葬儀では執り行う通夜、告別式を行わないため、祭壇、会食にかかる費用や、僧侶や参列者のおもてなしの費用が不要になります。

(2)葬儀にかかる時間と人手を抑えられる

直葬の次のメリットは、本来ある通夜や告別式の時間、人手を抑えることができるところです。

参列者の受付、会食時のメニューや席を考えるなど、対応したりおもてなしをしたりするためには、人手や時間がかかりますがその点が不要になります。

(3)喪主、遺族の精神的負担をおさえられる

通常の葬儀を行う場合、通夜や葬儀について細々とした手配や決めなければならないことが多くなります。

その他に参列者への対応や、僧侶へおもてなしをしなければならず、悲しみに浸る間もありません。

その点直葬を行えば、いろいろな手続きを簡素化できるメリットがあります。

(4)参列者の負担が軽減される

故人が高齢者の場合、参列者も高齢であることが多く、一般的な葬儀の場合、通夜や告別式に出席してもらうことは負担になる可能性があります。

葬儀にかかる時間が短縮される直葬では、参列者の体力的、時間的な負担が少なくてすむというメリットがあります。