【直葬を行う際に注意すべきこと】周囲や菩薩寺とのトラブルを避けるために注意すべきことをご紹介!

【直葬を行う際に注意すべきこと】周囲や菩薩寺とのトラブルを避けるために注意すべきことをご紹介!

 デメリット

(1)故人と別れを惜しむ時間が少なくなる

最大のデメリットは一般的な葬儀に比べて、故人とのお別れの時間が少ししかないことです。

通常の葬儀とは違い、通夜や告別式を行わずに短時間で済んでしまうのでゆっくり顔を見ながらお別れができなくなります。

(2)周囲から苦情が出る可能性がある

直葬に対する理解が周囲の人たちから得られず、苦情につながる可能性がある事が直葬のデメリットでもあります。

通夜や告別式などのお別れの機会がなかった故人の知人、友人、親戚が不満に思ったり、残念に思ったりするからです。

特に親戚が地方に住んでいる場合、故人が直葬を望んでいたとしても、仕組みを理解できずに、火葬場で短時間のうちに終わってしまう直葬に不満を感じる方もいます。

(3)寺院とトラブルになる可能性がある

先祖代々お世話になっている菩提寺がある場合に、直葬を選ぶと納骨を拒否されてしまうことがあります。

新しい葬儀の形のため、菩提寺が直葬をすることを納得していないこともあるので、前もって菩提寺に相談することが大切となります。

(4)直葬で見送ったことを後悔することがある

本人の遺志で直葬を希望していた場合以外は、時間が経ってから遺族が後悔することがあります。

通常のお葬式と比べて、あっという間に終わってしまうため、「やはりちゃんと通夜、告別式をすればよかった」「お別れをしたかっただろう人と会わせてあげられなかった」と直葬を選んだことを悔やんでしまうかもしれません。

直葬を行う場合の注意すべきポイント

事前に周囲に理解してもらう必要がある

直葬を行うかどうかは、家族間での話し合いはもちろん大切ですが、他にも親戚や故人の兄弟姉妹にも話をして理解してもらう必要があります。

通夜・告別式といった宗教的儀式がないことを不安や疑問に思い、納得できない方も結構多いためです。

直葬が故人の望んでいた形だった場合や、喪主が直葬を選ぼうと希望しても周りの理解が得られず、打ち合わせの時や後々もめ事になることもあります。

最終的には喪主が決定することになりますが、周囲の方に直葬を行うことを話しておくことが大切です。

事前に菩提寺との話し合いが大切

先祖代々のお墓がある菩提寺には前もって「直葬をしたい」と相談が必要です。

菩提寺に理解してもらえないのに直葬を行うと、宗教的な儀式を行わなかったということで納骨をしてもらえない場合があります。

直葬後に「戒名をつけていただきたいこと」「納骨の際には読経をお願いしたいこと」を相談時に話して理解してもらえれば、直葬後の菩提寺とのトラブルはおこらなくなります。

あいさつ状を送付する

直葬を行うときは家族や親族のみと限られた人が参列するので、日にちが経ってから亡くなったことを知り自宅を訪れる弔問客もいます。

直葬を行った場合は、故人が懇意にしていた人、お世話になった人にあいさつ状を送ることが大切です。

直葬後なるべく早めにあいさつ状を送るようにして、生前にお世話になったお礼と可能であれば亡くなった理由を伝えます。

よく考えてから決定する

故人の遺志での直葬ではない場合、通夜や告別式を本当に行わなくてもよいか、故人がお世話になった人を呼ばなくてもよいかなど、遺族が後から悔やむことがないように考えて葬儀の形を選ぶ必要があります。

時代の流れとともに葬儀の形も変わり直葬を選ぶ人が多くなっていることは事実ですが、一般の葬儀に比べると、まだ直葬をよく知らない人が多数派なのが現状です。

直葬にはメリットもデメリットもあるので両方をよく知ったうえで、注意すべきポイントをおさえて選択することが大切です。